いまの日本において、音楽はアメリカを中心としたスタイルが広く親しまれています。
なればこそ、アメリカやイギリスなど、欧米諸国でエキゾチックから文化として人気のあるアジア音楽は、私たちも同じような感覚で楽しむことができると言うものです。
アジア音楽において最もエキゾチックなのは、その国々の文化を色濃く受け継いでいる民族音楽です。
西洋で急速な進化を遂げた近代音楽に比べ、伝統的な民族音楽には素朴な音色と自然に調和したメロディーが心を揺さぶります。
それは誰もが持っている本質的な部分に語りかけてくるようでもあります。
アジアの民族音楽を聴いてみたいと思ったら、インドネシアの音楽はいかがでしょう。
インドネシアはたくさんの島々が集まる国で、それぞれの島が独特の文化を持ち、大きな島では地域によっても固有の文化を持っています。
そして、そのアジアらしい音楽もまた、それぞれにバラエティーの豊かさを楽しめるのです。
西洋の音楽は、私たちが良く知っているギターやピアノ、ヴァイオリンなどによって演奏されています。
そして、アジア音楽では、私たちに馴染みのない独特な楽器によって演奏されている曲もあります。特に民族音楽ではそうした音色を楽しむことも、アジア音楽の魅力と言えます。
アンクルンはインドネシアの打楽器です。支えの細い竹に取り付けられた二本の竹を打ち付けて音を出します。
ササンドゥはインドネシアの弦楽器です。ヤシの葉で編まれたカゴのような形をしていて、あまり楽器には見えないかもしれません。
スリンはインドネシアの笛です。竹に穴を開け、縦笛として使います。
ヴィーナはインドの弦楽器です。琴のような楽器で、ピックでつまびいて音を出します。いくつもの種類がありますが、それぞれインド神話に登場する神々の名が付けられています。
ガタムはインドの壺です。これを叩いて打楽器として使用します。
カンジーラはインドの打楽器です。タンバリンのように使います。
サーランギーはインドの弦楽器です。ヴァイオリンのように使います。
サロードはインドの弦楽器です。ギターのように使います。
シタールはインドの弦楽器です。サロードを細長くしたような楽器で、ギターのように使います。
タブラはインドの打楽器です。低音用と高音用のタブラを二つ並べて演奏します。
ボナンバルンは東南アジアの鍋です。これを叩いて打楽器として使用します。
ムリダンガムはインドの打楽器です。どんぐりのような形をしています。
モリンホールはモンゴルの弦楽器です。ヴァイオリンのように使います。
ヤトガはモンゴルの弦楽器です。琴のように使います。